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15. Automakeの挙動の変更

Automakeのさまざまな特徴は`Makefile.am'のオプションによって制御され 得る。そのようなオプションはAUTOMAKE_OPTIONSという名前の特別な変 数に列挙される。現在理解されるオプションは以下である。

gnits
gnu
foreign
cygnus

strictnessをそのように設定する。gnitsオプションはまた readme-alphacheck-newsを暗示する。

ansi2knr
path/ansi2knr

自動的な脱ANSI化を有効にする。See section 自動的な脱ANSI化。もしパスに先行されていれば、 生成された`Makefile.in'は`ansi2knr'プログラムを見付けるのに指 定されたディレクトリで探すだろう。一般的にパスは同じ配布物の他のディレク トリへの相対パスであるべきだ(Automakeは今のところこれを点検しないけど)。

check-news

`NEWS'ファイルの最初の数行に現在のバージョン・ナンバーが現れなけれ ばmake distが失敗するようにする。

dejagnu

dejagnu特有の規則が生成されるようにする。See section テストのサポート

dist-shar

通常のdistだけでなくdist-sharターゲットも生成する。この新 しいターゲットは配布物のsharアーカイブを作成するだろう。

dist-zip

通常のdistだけでなくdist-zipターゲットも生成する。この新し いターゲットは配布物のzipアーカイブを作成するだろう。

dist-tarZ

通常のdistターゲットだけでなくdist-tarZターゲットも生成す る。この新しいターゲットは配布物の圧縮されたtarアーカイブを作成するだろ う。伝統的なtarcompressであるとされるだろう。警告、もし 実際にはGNU tarを使っているなら、生成されたアーカイブは移植性のな い構成物を含むかもしれない。

no-dependencies

これはコマンドラインで`--include-deps'を使うのに似ているが、自動的 な依存関係追跡が働くようにする(See section 自動的な依存関係の追跡)のに必要なわずかなも のを持っていないような状況に有用である。この場合、その影響は事実上自動的 な依存関係追跡を無効にすることである。

no-installinfo

生成された`Makefile.in'はinfoページがデフォルトでは構築されたりイン ストールされたりしないようにするだろう。しかし、infoinstall-infoターゲットはなお利用可能であるだろう。このオプション は`GNU'のstrictnessやそれ以上では禁止されている。

no-installman

生成された`Makefile.in'はmanページがデフォルトでインストールされな いようにするだろう。しかし、install-manターゲットは付加的なインス トール作業として利用可能であるだろう。このオプションは`GNU'の strictnessやそれ以上では禁止されている。

no-texinfo.tex

このディレクトリにtexinfoファイルがあっても、`texinfo.tex'を必要と しない。

readme-alpha

もしこのリリースがalphaリリースで、ファイル`README-alpha'が存在すれ ば、それが配布物に加えられるだろう。もしこのオプションが与えられれば、バー ジョン・ナンバーは二つの形式の一つに従うと期待される。最初の形式は `MAJOR.MINOR.ALPHA'で、それぞれの要素は数字である。 最後のピリオドと数字はalphaでないリリースでは除かれるべきだ。二番目の形 式は`MAJOR.MINORALPHA'で、ALPHAは文字である。 それはalphaでないリリースでは省かれるべきだ。

version

バージョン・ナンバー(例えば、`0.30')が指定され得る。もしAutomakeが 指定されたバージョンよりも新しくなければ、`Makefile.in'の作成が抑制 されるだろう。

認識されないオプションはautomakeによって診断される。


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This document was generated by Akihiro Sagawa on June, 15 2005 using texi2html 1.70.