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以下のコマンドは,入力の一部を出力します.
5.1 head : ファイルの最初の部分を出力 | Output the first part of files. | |
5.2 tail : ファイルの最後の部分を出力 | Output the last part of files. | |
5.3 split : ファイルを固定サイズの部分に分割 | Split a file into fixed-size pieces. | |
5.4 csplit : ファイルを文脈で決定された部分に分割 | Split a file into context-determined pieces. |
head
: ファイルの最初の部分を出力
head
は,それぞれのfileの最初の部分(デフォルトで十行)出
力します.ファイルが与えられていない場合や,`-'というfileが
与えられているときは標準入力から読み込みます.概要です.
head [option]... [file]... |
一つ以上のfileが指定されている場合,head
は以下から成り
立つ一行のヘッダを出力します.
==> file name <== |
プログラムは以下のオプションを受け入れます.2. 共通のオプションも参照 してください.
古いシステムでは,head
は時代遅れのオプション
`-countoptions'をサポートし,それは最初に指定されて
いる場合だけ認識されます.countは十進数の数値で,オプションで
`-c'でのサイズ指定文字(`b', `k', `m')や,行数を
意味する`l',またはそれ以外のオプション文字(`cqv')が続きます.
POSIX 1003.1-2001 (see section 2.6 標準への準拠)ではこれを
許可していません.代わりに`-c count'や`-n
count' を使用してください.
tail
: ファイルの最後の部分を出力
tail
は,それぞれのfileの最後の部分(デフォルトで十行)出
力します.ファイルが与えられていない場合や,`-'というfileが
与えられているときは標準入力から読み込みます.概要です.
tail [option]... [file]... |
一つ以上のfileが指定されている場合,tail
は以下から成り
立つ一行のヘッダを出力します.
==> file name <== |
GNU tail
は,任意の量のデータを出力することが可能です
(tail
の他のバージョンにはできないものもあります).ファイルを
逆順にすることはファイルの終りを出力する作業とは全く異なるので,
`-r'オプション(逆順に出力)もありません.BSD tail
(`-r'があるものの一つ)は,最大でそのバッファの大きさまで,通常
32KiBのファイルを逆順にすることが可能なだけです.ファイルを逆順にする
より信頼性のある用途が広い方法は,GNU tac
コマンドです.
あらゆるオプション引数が,`+'で始まる数字nの場合,
tail
はファイルの終りの代わりに,それぞれのファイルの最初から
n番目の項目で出力を開始します.
プログラムは以下のオプションを受け入れます.2. 共通のオプションも参照 してください.
tail
がヘッダを出力します.
このオプションでは,ファイルを追跡する方法を指定する方法が二つあります が,その違いは,追跡しているファイルが削除されたり名前を変更されたりし たとき通知可能だということだけです.リンクが無くなった後でも,増え続け るファイルの終りの追跡を続けたい場合は,`--follow=descriptor'を 使用してください.これはデフォルトの動作ですが,回転(rotate)される(削 除や名前の変更がなされ,再び開かれる)ログファイルを追跡しているときは 不便です.その場合,他のプログラムにより削除され再作成されたかどうかを 周期的に見て,再び開かれる指名されたファイルを追跡するため, `--follow=name'を使用してください.
使用している方法にかかわらず,追跡しているファイルが縮まっていると決定
された場合,tail
はファイルが切り詰められたことを告げるメッセー
ジを出力し,新たに決定された終端からファイルの終りを再追跡しはじめます.
ファイルが削除されたとき,tail
の動作は名前で続けるか記述子で
続けるかに依存します.名前で続けるとき,tail
はファイルが削除
されたことを検出し,その影響のメッセージを与えることが可能で,
`--retry'が指定されている場合,ファイルが再び現れたかどうかを見
るため周期的な調査を続けるでしょう.記述子で続けるとき,tail
はファイルのリンクが切れたり名前が変更されたことを検出せず,メッセージ
を出力しません.ファイルは既に元の名前でアクセスできませんが,まだ増加
しているかもしれません.
オプション値の`descriptor'と`name'はオプションの長い形式での み指定でき,`-f'では指定できません.
tail
は削除されたときファイルを再び開こうとします.これが失敗
しても,tail
は再びアクセス可能になるまで挑戦し続けます.
tail
が遭遇したとき,それはその事実を報告し再び調査しません.
tail
の歴史的な実装では,numberを整数にする必要がありま
した.しかし,GNU tail
は任意の浮動小数点の数値を受け入
れます.
tail
も終了します.これは書き込んでいるものと
tail
プロセスが同じマシンで動作している場合のみ正確に動作しま
す.例えば,ファイルにビルドの出力を保存したりファイルが大きくなるのを
見たりするためmake
とtail
を以下のように呼び出し,ビ
ルドが完了したときtail
の処理は終了します.このオプションを用
いない場合,tail -f
プロセスを自分で停止する必要があります.
$ make >& makerr & tail --pid=$! -f makerr |
tail
されているファイルに書き込んでいる
プロセスに対応しないpidを指定した場合,tail
はあらゆる
fileの増加が終了するよりかなり前に終了したり,実際に書き込んでい
るものが終了してしばらくしても終了しないかもしれません.`--pid'
はシステムによってはサポートできないことに注意してください.その状況で
は,tail
は警告を出力します.
tail
しているとき,n(デフォルトで
n=5)回連続して大きさ
が同じ場合,ファイル名が以前と同じデバイス/inode番号の組に関連している
かどうかを決定するため,ファイルに対してopen
/fstat
を実行
します.回転(rotate)されているログファイルを追跡しているとき,前回に回
転(rotate)した行をtail
が出力するときと,新しいログファイルで
蓄積された行を出力するときの間は,おそらく数秒になります.このオプショ
ンは,名前で追跡しているときのみ意味があります.
古いシステムでは,tail
は時代遅れのオプション
`-countoptions'をサポートし,それは最初に指定されて
いる場合だけ認識されます.countは十進数の数値で,オプションで
`-c'でのサイズ指定文字(`b',`k',`m')や,行数を
意味する`l',またはそれ以外のオプション文字(`cfqv')が続きま
す.古いシステムには,`-+count'と同じ意味がある時代遅れの
オプション`+count'をサポートしているものもあります.
POSIX 1003.1-2001 (see section 2.6 標準への準拠)ではこれら
を許可していません.代わりに`-c count'や`-n
count'を使用してください.
split
: ファイルを固定サイズの部分に分割
split
は,input(何も与えられなかったり,inputが
`-'の場合は標準入力)の連続したセクションを含む出力ファイルを生成
します.概要です.
split [option] [input [prefix]] |
デフォルトで,split
はinputの1000行(または,最後のセク
ションでは残り)を,それぞれの出力ファイルに書き込みます.
出力ファイルの名前はprefix(デフォルトは`x')にグループ文字
(デフォルトで`aa',`ab',...)が続くものから成り立ってい
て,それで,出力ファイルをファイル名の順番でソートして結合したものが,
元の入力ファイルを生成するようになっています.出力ファイル名を使い切っ
た場合,split
は作成された出力ファイルを削除せずにエラーを報
告します.
このプログラムは以下のオプションも受け入れます.2. 共通のオプションも 参照してください.
古いシステムでは,split
は時代遅れのオプション
`-lines'をサポートしています.POSIX 1003.1-2001
(see section 2.6 標準への準拠)ではこれを許可していません.代わりに
`-l lines'を使用してください.
csplit
: ファイルを文脈で決定された部分に分割
csplit
は,input(inputが`-'の場合は標準入力)
のセクションを含む,ゼロ以上の出力ファイルを作成します.概要です.
csplit [option]... input pattern... |
出力ファイルの内容は,後で詳述するpattern引数で決定されます. pattern引数が入力ファイルに存在しない行を参照する場合,エラーが 発生します(例えば,残っている行が与えられた正規表現にマッチしない場合). 全てのpatternがマッチした後,残りの入力は一つの最後の出力ファイ ルにコピーされます.
デフォルトで,csplit
は,それぞれの出力ファイルが作成された後,
バイト数をそのファイルに書き込みます.
pattern引数の形式は以下の通りです.
出力ファイル名は,前置(デフォルトで`xx')とそれに続く接尾子から成 り立ちます.デフォルトで接尾子は二桁の十進数で,`00'から`99' まで順番に上昇します.あらゆる状況で,ファイル名の順番でソートされた出 力ファイルを連結すると,元の入力ファイルを生成します.
デフォルトで,csplit
がエラーや,ハングアップ,中断,終了,ま
たは終端シグナルを検出した場合,それまでに存在する作成されたあらゆる出
力ファイルを削除します.
プログラムは以下のオプションを受け入れます.2. 共通のオプションも参照 してください.
printf(3)
形式の
変換での指定を含んでいる必要があり,おそらく,書式指定のフラグ,フィー
ルドの幅,精密さの指定,またはこれら全ての修飾語を含みます.フォーマッ
ト文字は,二進数の整数の引数を可読なものに変換する必要があります.この
ため,`d',`i',`u',`o',`x',そして`X'
の変換は可能です.完全なsuffixは,それぞれの個別な出力ファイルに
対し,ファイル名の接尾子を順番に形成するため(現在の出力ファイル数とと
もに) sprintf(3)
に与えられます.このオプションを使用した場合,
`--digits'オプションは無視されます.
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