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4. Texinfoファイルを終える

Texinfoファイルの終りには,索引を作成するコマンドと,(おそらく)完全なも のと概要の目次を生成するコマンドを含めるべきです.最後に,処理する最終行 に印を付ける@byeコマンドを含んでいる必要があります.

例えば,以下のようにします.

 
@node Index
@unnumbered Index

@printindex cp

@shortcontents
@contents

@bye

4.1 索引メニューと索引の印刷  How to print an index in hardcopy and generate index menus in Info.
4.2 目次の生成  How to create a table of contents.
4.3 ファイルの終りの@bye  How to mark the end of a file.


4.1 索引メニューと索引の印刷

索引を印刷するということは,マニュアルやInfoファイルの一部としてそれを含 めることを意味します.これは,@cindexやその他の索引項目を生成す るコマンドをTexinfoファイルで使用しているだけでは,自動的に発生しません. それらは索引のため生データを蓄積します.索引を生成するため, @printindexコマンドをドキュメントの索引を書きたい場所に含める必 要があります.また,印刷されたマニュアルを作成する過程でソートされた索引 ファイルを生成する際,生データをソートするためにtexindexと呼ばれ るプログラム(see section 19. 書式化とハードコピーの出力)を実行する必要もあります.ソートされた索引 ファイルは索引の印刷で実際に使用されます.

Texinfoは,前もって定義された六つの個別の形態の索引を提供していて,それ ぞれ以下の表で示す二文字の省略を用いています.しかし,索引を統合したり (see section 12.4 索引の統合),独自の索引を定義(see section 12.5 新しい索引の定義)しても かまいません.

以下は前もって定義されている索引,その省略,そしてそれに対応する索引項目 コマンドです.

`cp'
概念の索引(@cindex)
`fn'
関数の索引(@findex)
`vr'
変数の索引(@index)
`ky'
キーの索引(@kindex)
`pg'
プログラムの索引(@pindex)
`tp'
データ型の索引(@tindex)

@printindexコマンドは二文字の索引の省略を引数として,対応するソー トされた索引ファイルを読み込み,索引内に適切に書式化します.

@printindexコマンドは索引に対する章の見出しを生成しません.した がって,章の見出しを提供し索引を目次に含めるため,適切なセクションや章コ マンド(通常@unnumbered)の前に@printindexコマンドを書くべ きです.@unnumberedコマンドを@node行に前置してください.

例えば,以下のようにします.

 
@node Variable Index
@unnumbered Variable Index

@printindex vr

@node Concept Index
@unnumbered Concept Index

@printindex cp

見つけ易くするため,概念の索引を最後に配置することを推奨します.また,読 者が見る場所を一つだけにするため,可能な限り索引を一つにすることを推奨し ます(see section 12.4 索引の統合).


4.2 目次の生成

@chapter@section,そしてその他の構造化コマンドは,目次 を作成する情報を供給していますが,実際の表をマニュアルに表示しません.こ うするため,@contentsと/または@summarycontentsコマンドを 使用する必要があります.

@contents
印刷されたマニュアルに目次を生成し,それは,全ての章,セクション,サブセ クションなど,付録や番号付けされない章まで含みます.@headingと同 列のコマンドで生成された見出しは目次に現れません.

@shortcontents
@summarycontents
(@summarycontents@shortcontentsと同義語です.)

章,付録,そして番号付けされない章のみをリストアップした,短い,または, 概要の目次を生成します.セクション,サブセクション,そしてサブサブセクショ ンは削除されます.長いマニュアルのみ,完全な目次への追加として短い目次が 必要です.

どちらの目次コマンドも単独行に書くべきです.目次コマンドは,自動的に章の ような見出しを最初の目次ページのトップに生成するので,その前に @unnumberedのようなセクションコマンドを含めないでください.

Infoファイルは目次の代わりにメニューを使用するので,Indo書式化コマンドは, 目次コマンドを無視します.しかし,makeinfoで標準出力に出力を書い ていない限り,目次は(makeinfo --no-headersで生成される)プレーンテ キスト出力には含まれます.

HTML出力を生成する際にmakeinfoで短い目次を書いているとき,短い目 次のリンクは,ドキュメントのテキストではなく,完全な目次の対応する項目を 指し示します.完全な目次のリンクは,ドキュメントの主なテキストを指し示し ます.

目次コマンドは,ファイルの最後の索引(前のセクションを参照してください) の後の@bye(次のセクションを参照してください)の直前,または,ファ イルの最初の@end titlepage(see section 3.4.1 @titlepage)の後に配置すること が可能です.前者の利点は,行われた処理を参照するため,目次出力が常に更新 されることです.後者の利点は,目次が適切な場所に印刷されることで,DVIファ イルをdviselectで再配列したり,紙を並べ変える必要が無くなりま す.

著者として,目次コマンドを好きなところに書くことが可能です.しかし,単に マニュアルを印刷するだけのユーザは,たとえ著者が目次コマンドをドキュメン トの最後に書いている場合でも,(ここで書かれているような,ほとんどの既存 のTexinfoドキュメントのように)目次をタイトルページの後に書きたいと思うか もしれません.これは,@setcontentsaftertitlepageと/または, @setshortcontentsaftertitlepageで指定することが可能です.最初の ものは,@end titlepageの後に主な目次のみ印刷します.二番目のもの は,短い目次と主な目次の両方を印刷します.どちらの場合でも,それに続く @contents@shortcontentsは(@end titlepageがない 場合は)無視されます(@end titlepage

@set...contentsaftertitlepageを,ドキュメントの最初の方(例え ば@setfilenameの直後)に含める必要があります.ソースファイルの変 更無しでこれを指定するためtexi2dvi (see section 19.3 texi2dviでの書式化)の使用を推奨します.例えば,以下のようにします.

 
texi2dvi --texinfo=@setcontentsaftertitlepage foo.texi


4.3 ファイルの終りの@bye

@byeコマンドはTexinfoの処理を終了します.@bye以降を読み 込むフォーマッタは存在しません.@byeは単独行にすべきです.

お望みなら,@bye行に注釈を続けてもかまいません.これらの注釈は書 式化されず,Infoや印刷されたマニュアルに現れません.それは,@bye 後のテキストが@ignore...@end ignoreにあるかのように なります.また,@bye行にEmacsに対するローカルな変数リストを続け てもかまいません.詳細は,See section Using Local Variables and the Compile Command.


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This document was generated by Akihiro Sagawa on January, 21 2003 using texi2html