[ << ] | [ >> ] | [Top] | [Contents] | [Index] | [ ? ] |
このセクションは,システム全体の情報を出力または変更するコマンドを記述し ます.
10.1 date : システムの日付と時間を出力または設定 | Print or set system date and time. | |
10.2 uname : システム情報の出力 | Print system information. | |
10.3 hostname : システム名の出力や設定 | Print or set system name. |
date
: システムの日付と時間を出力または設定 引数を伴わないdate
は,(以下で記述する)`%c'指示語の書式で,現
在の時間と日付を出力します.構文は以下のとおりです.
date [option]… [+format] date [-u|--utc|--universal] [ MMDDhhmm[[CC]YY][.ss] ] |
`+'で始まる引数が与えられた場合,date
は現在の時間と日付(また
は,以下で参照できる,--date
オプションで指定された日付と時間)を,
引数で定義された書式で出力し,それは,strftime
関数と同じです.
`%'で始まる指示語以外の,書式文字列内の文字は,変更されずに出力され
ます.指示語は以下で記述します.
10.1.1 時間指示語 | %[HIklMprsSTXzZ] | |
10.1.2 日付指示語 | %[aAbBcdDhjmUwWxyY] | |
10.1.3 リテラル指示語 | %[%nt] | |
10.1.4 パディング | Pad with zeroes, spaces (%_), or nothing (%-). | |
10.1.5 時間の設定 | Changing the system clock. | |
10.1.6 date のオプション | Instead of the current time. | |
10.1.7 date の例 | Examples. |
時間に関連するdate
の指示語です.
時間(00…23)
時間(01…12)
時間( 0…23)
時間( 1…12)
分(00…59)
ロケールの午前または午後
時間で,12時間基準(hh:mm:ss [AP]M)
エポック,すなわち1970年1月1日00:00:00 UTCからの秒(GNU拡張)です.この値 は,エポックとlocaltimeシステムコールで定義される現在の日付の間の時間だ ということに注意してください.それは,`--date'オプションで変更され ません.
秒(00…61)
時間で,24時間基準(hh:mm:ss)
ロケールの時間表現(%H:%M:%S)
RFC-822スタイルの数値的なタイムゾーン(例えば,-0600や+0100),または,タ イムゾーンが決定できない場合は何もしません.この値は現在のタイム ゾーンを反映します.それは,`--date'オプションで変更されません.
タイムゾーン(例えば,EDT),または,タイムゾーンが決定できない場合は何も しません.この値は現在のタイムゾーンを反映することに注意してくだ さい.それは,`--date'オプションで変更されません.
日付に関連するdate
指示語です.
ロケール略記される曜日の名前(Sun…Sat)
ロケールの完全な週の曜日の名前で,可変長(Sunday…Saturday)
ロケールの略記される月の名前(Jan…Dec)
ロケールの完全な月の名前で,可変長(January…December)
ロケールの日付と時間(Sat Nov 04 12:02:33 EST 1989)
月の何日目(01…31)
日付(mm/dd/yy)
%bと同じ
年の何日目(001…366)
月(01…12)
日曜日を週の最初の日として用いた,年の何週目(00…53)です.新年の最 初の日曜日の前の日付は,0週目になります.
月曜日を週の最初の日として用いた,年の何週目の10進(00…53)です.新 年の1月1日が含まれる週が,4日以上の日を含む場合,それは第1週と考えられま す.それ以外の場合は,前年の53週目となり,翌週が第1週となります.(ISO 8601: 1988標準を参照してください.)
週の何日目(0…6)で,0は日曜日に対応します.
月曜日を週の最初の日として用いた,年の何週目(00…53)です.新年の最 初の月曜日の前の日付は,0週目になります.
ロケールの日付表現(mm/dd/yy)
最後の2桁を用いた年(00…99)
年(1970….)
リテラル文字列を生成するdate
の指示語です.
リテラルの%
改行
水平タブ
デフォルトで,date
は数値フィールドをゼロでパディングし,例えば,
数字の月は,常に2桁で出力されます.GNU date
は,以下の`%'と指
示語の間の数値修飾子を認識します.
(ハイフン) フィールドをパディングしません.出力を人間が利用する目的の場 合役に立ちます.
(アンダースコア)フィールドをスペースでパディングします.出力に固定数の文 字が必要で,ゼロでは混乱する場合,役に立ちます.
これらはGNU拡張です.
ここに違いを表現する例があります.
date +%d/%m -d "Feb 1" ⇒ 01/02 date +%-d/%-m -d "Feb 1" ⇒ 1/2 date +%_d/%_m -d "Feb 1" ⇒ 1/ 2 |
`+'で始まらない引数が与えられた場合,date
は,システム時計を
その引数(以下で記述)で指定された時間と日付に設定します.システム時計を設
定するため,適切な特権を持っている必要があります.`--date'と
`--set'オプションは,引数として使用できません.`--universal'オ
プションは,指定された時間と日付がローカルなタイムゾーンではなく世界標準
時に関連することを示すために,引数として使用できます.
引数は,完全な数字から成り立つ必要があり,それは以下の意味を持ちます.
月
月の日付
時間
分
年の最初の2桁(オプション)
年の最後の2桁(オプション)
秒(オプション)
`--set'オプションもシステム時計を設定します.次のオプションを参照し てください.
date
のオプション プログラムは以下のオプションも受け入れます.共通のオプション,も参照 してください.
現在の時間と日付の代わりに,datestrで指定された時間と日付を表示し ます.datestrは,ほとんどあらゆる一般的な書式が可能です.月の名前, タイムゾーン,`am'と`pm',`yesterday',`ago', `next',等を含めることが可能です.See section 日付入力の書式.
`-d'と同様に,datefileのそれぞれの行を解析し,結果の時間と日
付を表示します.datefileが`-'の場合,標準入力を使用します.
date
の実行を何度も開始するシステムのオーバーへッドは無視できない
ので,これは多くの日付を処理するとき役に立ちます.
ISO 8601書式`%Y-%m-%d'を使用して日付を表示します.
オプション引数のtimespecは,含める時間の追加の単語の数を指定します. 以下の一つになるはずです.
デフォルトの動作です.日付のみ出力します.
日付に時間を追加します.
時間と分を追加します.
時間,分,そして秒を追加します.
時間の用語を表示する場合,書式`%z'を使用したタイムゾーンを含めます. `--utc'も指定されている場合,`%z'の場所に`%Z'を使用します.
RFC-822で指定される書式`%a, %_d %b %Y %H:%M:%S %z'で時間と日付を表 示します.`--utc'も指定されている場合,`%z'の場所に`GMT' を使用します.
現在の時間と日付の代わりに,fileが最後に編集された時間を参照して, 時間と日付を表示します.
時間と日付をdatestrに設定します.上記の`-d'を参照してください.
ローカル(壁時計の)時間の代わりに,世界標準時で時間と日付を表示または設定 を行います.
date
の例 ここにいくつかの例があります.上記セクションの`-d'オプションに対す るドキュメントも参照してください.
一昨日の日付を出力します.
date --date='2 days ago' |
これから3ヶ月と1日先の日付を出力します.
date --date='3 months 1 day' |
今年のクリスマスが年の何日目かを出力します.
date --date='25 Dec' +%j |
現在の月の完全な名前と日を出力します.
date '+%B %d' |
しかし,月の最初の9日の間,`%d'はゼロパディングした2桁のフィールド に展開するため,これは期待するものでない可能性があり,例えば,`date -d 1may '+%B %d''は`May 01'を出力します.
1桁の日の前置されるゼロを日付に付けないで出力するため,パディングを完全
に抑制する(GNU拡張)の-
修飾子を使用可能です.
date -d=1may '+%B %-d' |
システム時計を設定するとき,date
の多くの非GNUバージョンが要求する
書式で,現在の日付と時間を出力します.
date +%m%d%H%M%Y.%S |
システム時計を2分進める設定です.
date --set='+2 minutes' |
RFC-822で指定される書式で日付を出力するため,`date --rfc'を使用して ください.そうするとこのようになりました.
Mon, 25 Mar 1996 23:34:17 -0600 |
日付文字を,エポック(1970-01-01 00:00:00 UTC)からの秒数に変換するため, `%s'書式を用いた`--date'オプションを使用してください.それは, 日付毎の並べ替え,および/または,グラフ化,および/または,比較に役立つは ずです.以下のコマンドは,エポックより1秒以上後の時間に対し,エポックか らの秒数を出力しますが,タイムゾーンの5時間後(ケンブリッジ,マサチューセッ ツ) では,このように全体でエポックの5時間と1秒後となります.
date --date='1970-01-01 00:00:01 UTC +5 hours' +%s 18001 |
上記の例でタイムゾーン情報を指定していないと仮定します.そのとき, 文字列を解釈するとき,日付はコンピュータのタイムゾーンの考えを使用します. イングランドのグリニッジにいる場合,得るものはこのようになります.
# local time zone used date --date='1970-01-01 00:00:01' +%s 1 |
日付を並べ替えたりグラフ化したりしている場合,生の日付の値は,エポックか らの秒として表現可能です.しかし,ほとんどの人は,日付`946684800'を 見て,"ああ,それは2000年最初の秒だ"と簡単には気が付きません.
date --date='2000-01-01 UTC' +%s 946684800 |
そのような扱いにくい秒数を,より読みやすい形式に変換するため,このような コマンドを使用してください.
date -d '1970-01-01 946684800 sec' +"%Y-%m-%d %T %z" 2000-01-01 00:00:00 +0000 |
uname
: システム情報の出力 uname
は,実行しているマシンとオペレーティングシステムの情報を出力
します.オプションが与えられない場合,uname
は-s
オプション
が与えられたかのように動作します.構文は以下のとおりです.
uname [option]… |
複数のオプションや-a
が与えられた場合,選択された情報は,この順番
で出力されます.
sysname nodename release osversion machine |
少なくとも,osversionは複数の単語となります.例えば,以下のように なります.
uname -a ⇒ Linux hayley 1.0.4 #3 Thu May 12 18:06:34 1994 i486 |
プログラムは,以下のオプションも受け入れます.共通のオプション,も参 照してください.
以下の情報すべてを出力します.
マシン(ハードウェア)タイプを出力します.
マシンのネットワークノードのホスト名を出力します.
マシンのプロセッサタイプを出力します.
オペレーティングシステムのリリースを出力します.
オペレーティングシステムの名前を出力します.
オペレーティングシステムのバージョンを出力します.
hostname
: システム名の出力や設定 引数がない場合,hostname
は現在のホストシステムの名前を出力します.
1つの引数を用いた場合,それは現在のホスト名を指定された文字列に設定しま
す.ホスト名の設定には適切な特権が必要です.構文は以下のとおりです.
hostname [name] |
オプションは,`--help'と`--version'だけです.See section 共通のオプション.
[ << ] | [ >> ] | [Top] | [Contents] | [Index] | [ ? ] |
This document was generated by Akihiro Sagawa on June, 15 2005 using texi2html 1.70.