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1. インストール

ビルドとインストールの説明の詳細は,ファイル`INSTALL'を参照してく ださい.ソースコードが付随しているLinuxソフトウェアをコンパイルするため にとりあえず使用したい場合,以下の一般的な手順に従って下さい.つまり, 適当なディレクトリでダウンロードしたファイルを展開(untar)し,以下を実行 します.

 
cd <source code main directory>
./configure
make
make install

注意:configure--prefixオプションで,別のインストー ルディレクトリを指定していない限り(例えば,./configure --prefix=<your home>),ルートでmake installを実行する必要があり ます.

ファイルは,以下のディレクトリにインストールされます.

実行形式

/prefix/bin

ドキュメント

/prefix/share/doc/gengetopt

/prefix/share/doc/gengetopt/examples

追加ファイル

/prefix/share/gengetopt

prefixのデフォルトは/usr/localですが,configure--prefixオプションで変更してもかまいません.


1.1 ダウンロード

GNUのFTPサイトftp://ftp.gnu.org/gnu/gengetoptや,そのミラーの一 つ(http://www.gnu.org/prep/ftp.htmlを参照してください)からダウン ロードすることが可能です.

Windows用のバイナリは,もはや配付していません.その理由は, http://www.cygwin.comで利用可能なCygnus C/C++ コンパイラを使用す ることで簡単にビルドすることが可能だからです.しかし,そのようなコンパ イラのダウンロードが自由にできない場合,バイナリを直接要求することが可 能で,電子メール(ホームページでメールアドレスを探して下さい)を送っても らえればそれらを送付することが可能です.

私(Lorenzo Bettini)の電子署名は,GNU gpg (http://www.gnupg.org) でなされていて,GPGの公開鍵はホームページ(http://www.lorenzobettini.it)で見つかる はずです.

特定のリリースが利用可能であれば,パッチの入手も可能です(以前のバージョ ンからのパッチは以下を参照してください).


1.2 匿名でのCVSアクセス

このプロジェクトのCVSリポジトリは,以下の手順で匿名(pserver)CVSから取り 出すことが可能です.anoncvsのパスワード入力のプロンプトでは,単純に Enterキーを押してください.

 
cvs -d:pserver:anoncvs@subversions.gnu.org:/cvsroot/gengetopt login

cvs -z3 -d:pserver:anoncvs@subversions.gnu.org:/cvsroot/gengetopt \
  co gengetopt

それ以上の手順は,以下のアドレスで見つかるはずです.

http://savannah.gnu.org/projects/gengetopt.

この方法は,gengetoptの最新の開発バージョンを入手する方法で,不安定の可 能性があることに注意してください.この手法は,このプログラムを修整した り拡張したりすることが目的の場合は最適です.最新のcvsリポジトリソースへ のパッチを送ったほうが良いでしょう.

反対に,該当するリリースのソースを入手したい場合,例えばバージョン X.Y.Zでは,cvsコマンドやcvs updateコマンドを実行するとき,タグ rel_X_Y_Zを指定する必要があります.

cvsリポジトリから入手したソースをコンパイルするとき,configuremakeコマンドの前に,少なくとも一度,以下のコマンドを実行してくだ さい.

 
sh reconf

これで,autotoolsコマンドを正しい順序で実行し,足りない可能性があるファ イルもコピーします.これを成功させるため,最新バージョンの automakeautoconfをインストールすべきです.また, flexbisonも必要です.

注意:この慣習は,リリース2.14以降から維持されています.


1.3 gengetoptのビルドに必要なもの

gengetoptは,GNU/Linuxで,gcc (C++),bison (yacc),そしてflex (lex)を使 用して開発され,またhttp://www.cygwin.comで利用可能なCygnus C/C++コンパイラに移植されました.優秀なGNU AutoconfとGNU Automakeを使用 しています.また,Autotools (ftp://ftp.ugcs.caltech.edu/pub/elef/autotools)も利用しており, それは(GNU標準に準拠した)ソースツリーでのautoconfとautomakeを用いたスター トファイルを生成します.

さらに,Gengen (http://www.lorenzobettini.it/software/gengen)をコマンドライン構 文解析を生成するコードの自動生成で使用しています.

実際,生成されたソースを提供しているので,ソースの重要部分を開発したい わけでは無いかぎり,ソースの重要部分をビルドするために,これらの上記の すべてのツールが必要だというわけではありません.

gengetoptで生成されるコードは,getopt_long関数に依存し,通常それ は標準のCライブラリに含まれています.しかし,それが含まれていないCライ ブラリの実装も存在する可能性があります.この状況では,プログラムをファ イル`getopt.c'と`getopt1.c'とともにgengetoptで生成されたファ イルを使用してプログラムをリンクし,プロジェクトに`gnugetopt.h'を 含める必要があります.我々は明示的にこれらのファイルをユーティリティファ イルのディレクトリで提供しています(`<install prefix>/share/gengetopt').これらのファイルはGNU Cライブラリの一部です. getopt_longのmanページを参照してください.

getopt_longがライブラリの一部かどうかを調査する方法と,足りない 場合に(autoconfとautomakeを使用して)処理する方法の手順は,getopt_longが利用できない場合どうするの?も参照してください.


1.4 以前のバージョンからのパッチ

`gengetopt-1.3-1.3.1-patch.gz' (例えば,バージョン1.3をバージョン 1.3.1に変更するパッチ)といったパッチをダウンロードした場合,ディレクト リを以前のバージョンのソースディレクトリ(gengetopt-1.3)に移動し,以下を 入力します.

 
gunzip -cd ../gengetopt-1.3-1.3.1.patch.gz | patch -p1 

そして,コンパイル処理を再び開始してください(既にconfigureを 実行している場合,単純にmakeしてください).


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This document was generated by Akihiro Sagawa on November, 2 2005 using texi2html 1.70.