[ << ] [ >> ]           [Top] [Contents] [Index] [ ? ]

6. size

 
size [`-A'|`-B'|`--format='compatibility]
     [`--help']
     [`-d'|`-o'|`-x'|`--radix='number]
     [`-t'|`--totals']
     [`--target='bfdname] [`-V'|`--version']  
     [objfile…]

GNU sizeユーティリティは,その引数リスト内の,それぞれの オブジェクトやアーカイブファイルobjfileに対し,セクションの大きさ -- と全体の大きさ -- をリストアップします.デフォルトで,それぞれのオ ブジェクトファイルやそれぞれのアーカイブのモジュールに対し,一行の出力 が生成されます.

objfile… は,調査するオブジェクトファイルです.何も指定され ない場合,ファイルa.outが使用されます.

コマンドラインオプションには,以下の意味があります.

-A
-B
--format=compatibility

これらのオプションの一つを使用した場合,System V size (`-A',または`--format=sysv'の使用)の出力に似ている GNU sizeの出力,または,Berkeley size (`-B',または`--format=berkeley'の使用)のいずれかを選択す ることが可能です.デフォルトは,Berkeleyのものに似ている一行の書式です.

以下は,Berkeley(デフォルト)書式のsizeの出力例です.

 
$ size --format=Berkeley ranlib size
text    data    bss     dec     hex     filename
294880  81920   11592   388392  5ed28   ranlib
294880  81920   11888   388688  5ee50   size

これは同じデータですが,System Vの記法を選択して表示されています.

 
$ size --format=SysV ranlib size
ranlib  :
section         size         addr
.text         294880         8192       
.data          81920       303104       
.bss           11592       385024       
Total         388392    


size  :
section         size         addr
.text         294880         8192       
.data          81920       303104       
.bss           11888       385024       
Total         388688    
--help

受け入れ可能な引数とオプションの概要を表示します.

-d
-o
-x
--radix=number

これらのオプションの一つを使用した場合,それぞれのセクションの大きさを, 10進数(`-d'または`--radix=10'),8進数(`-o'または `--radix=8'),または16進数(`-x'または `--radix=16')で与えられるもののいづれかに制御可能です. `--radix=number' では,三つの値(8, 10, 16)のみサポートされ ます.全体の大きさは常に二つの基数で与えられます.それは,`-d'や `-x'に対する,10進数と16 進数,または`-o'を使用した場合, 8進数と16進数になります.

-t
--totals

リストアップされたすべてのオブジェクトの総数を表示します(Berkeleyの書式 でのリストアップモードのみです).

--target=bfdname

objfileに対するオブジェクトコードのフォーマットをbfdnameと して指定します.このオプションは不要かもしれません.sizeは自 動的に多くのフォーマットを認識することが可能です.詳細は,See section ターゲットの選択.

-V
--version

sizeのバージョンナンバーを表示します.


[ << ] [ >> ]           [Top] [Contents] [Index] [ ? ]

This document was generated by Akihiro Sagawa on October, 19 2005 using texi2html 1.70.