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Automakeは基本的にGNUプログラムで使用する`Makefile.in'を生成するこ とを目論まれているので、他のGNUツールと一生懸命互換性を持とうとしている。
9.1 Emacs Lisp | ||
9.2 Gettext | ||
9.3 Guile | ||
9.4 Libtool | ||
9.5 Java |
AutomakeはEmacs Lispに対してある程度のサポートを提供している。
`LISP'主要変数は`.el'ファイルのリストを保持するために使われる。
この主要変数の可能な接頭辞は`lisp_'と`noinst_'である。もし
lisp_LISP
が定義されれば、`configure.in'は
AM_PATH_LISPDIR
(see section Automakeと共に与えられるAutoconfのマクロ)を走らせなければならないことに注
意せよ。
デフォルトでAutomakeはAM_PATH_LISPDIR
によって見付かるEmacsを使っ
て全てのEmacs Lispソース・ファイルをバイト・コンパイルするだろう。もしバ
イト・コンパイルを避けたいなら、単に変数ELCFILES
を空であると定義
しなさい。
バイト・コンパイルされたEmacs LispファイルはEmacsの全てのバージョンに使
えるわけではないので、もしサイトが二つ以上のEmacsのバージョンをインストー
ルしていると考えるなら、これを無効にすることには意味がある。さらに、多く
のパッケージは実際にはバイト・コンパイルの利益を得られない。それでもなお、
我々はデフォルトでそれを有効なままにしておくことを勧める。おそらく奇妙な
設定をしているサイトが彼ら自身のために対処する方が、それ以外のみんなにとっ
てインストール作業をまずいものにしてしまうより良い。
もしAM_GNU_GETTEXT
が`configure.in'に現れれば、Automakeは国際
化のためのメッセージ・カタログ・システム、GNU gettext(see (gettext)GNU Gettext section `GNU Gettext' in GNU gettext utilities)のサポートを有効にする。
Automakeのgettext
サポートにはパッケージに二つのサブディレクトリ、
`intl'と`po'を追加することが必要である。Automakeはこれらのディ
レクトリが存在し、SUBDIRS
に記述されていることを保証する。
さらに、Automakeは`configure.in'のALL_LINGUAS
の定義が全ての
有効な`.po'ファイルに対応しており、それ以上にはないことを点検する。
AutomakeはGuileモジュールを書くためのいくらか自動的なサポートを提供する。
AutomakeはもしAM_INIT_GUILE_MODULE
マクロが`configure.in'に使
われていれば、Guileサポートを有効にするだろう。
ちょうど今はGuileサポートは単にAM_INIT_GUILE_MODULE
マクロが以下を
表すと理解されることだけを意味している。
AM_INIT_AUTOMAKE
が走らされる。
AC_CONFIG_AUX_DIR
が`..'のパス付きで走らされる。
Guileモジュール・コードが成熟するにつれて、Automakeのサポートも発達する ことは疑いない。
Automakeは`LTLIBRARIES'主要変数でGNU Libtool(see (libtool)Top section `Introduction' in The Libtool Manual)のサポートを提供している。 See section 共有ライブラリの構築。
Automakeは`JAVA'主要変数でJavaコンパイル作業の最小限のサポートを提 供する。
`_JAVA'変数に列挙されるどの`.java'ファイルでも構築時に
JAVAC
でコンパイルされるだろう。デフォルトで、`.class'ファイ
ルは配布物には含まれない。
現在Automakeは任意の`Makefile.am'で一つだけの`_JAVA'主要変数が 使えるという制限を課している。この制限の理由は、一般的に、どの `.class'ファイルがどの`.java'ファイルから生成されたのかを知る ことができないということである -- だからどのファイルがどこにインストー ルされるかを知ることが不可能なのだ。
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This document was generated by Akihiro Sagawa on June, 15 2005 using texi2html 1.70.