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13. 何が配布物に含まれるか

生成される`Makefile.in'のdistターゲットは配布のためにgzipさ れたtarファイルを生成するために使われる。tarファイルは `PACKAGE'や`VERSION'変数に基いて名付けられる。もっと正確には `package-version.tar.gz'と名付けられる。 あなたはgzipが実行される方法を制御するためにmake変数 `GZIP_ENV'を使うことができる。デフォルト設定は`--best' である。

多くの場面では、配布するファイルはAutomakeによって自動的に見付けられる。 全てのソース・ファイルは全ての`Makefile.am'と`Makefile.in'のよ うに配布物に自動的に入れられる。Automakeはまた、もし現在のディレクトリに あれば自動的に含められるよく使われるファイルの組み込みのリストを持ってい る。このリストは`automake --help'で表示される。また、 configureによって読まれるファイル(すなわち、AC_OUTPUTの起 動で指定されるファイルに対応するソース・ファイル)は自動的に配布される。

それでもなお、ときどき配布されなければならないが、自動的な規則に収められ ていないファイルがある。これらのファイルはEXTRA_DIST変数に列挙さ れるべきだ。EXTRA_DISTの中にサブディレクトリのファイルを記述する ことができる。そこにディレクトリを記述することもできる。この場合ディレク トリ全体が再帰的に配布物の中にコピーされるだろう。

もしSUBDIRSを定義すれば、Automakeは配布物に再帰的にサブディレクト リを含めるだろう。もしSUBDIRSが条件付きで(see section 条件文)定 義されれば、Automakeは通常配布物のSUBDIRSに現れるかもしれないディ レクトリを全て含めるだろう。もし条件付きでディレクトリの組を指定する必要 があれば、変数DIST_SUBDIRSに配布物に含める厳密なサブディレクトリ のリストを設定することができる。

ときおりまとめられる前に配布物を変更できると便利である。もし dist-hookターゲットが存在すれば、それが配布物のディレクトリが埋め られた後だが、実際のtar(あるいはshar)ファイルが作成される前に走らされる。 これを使う一つの観点は新しい`Makefile.am'がやり過ぎるようなサブディ レクトリのファイルを配布するためである。

 
dist-hook:
        mkdir $(distdir)/random
        cp -p $(srcdir)/random/a1 $(srcdir)/random/a2 $(distdir)/random

Automakeはまた任意の配布物が実際に働くことを保証する助けになる distcheckターゲットを生成する。distcheckは配布物を作り、そ してVPATHの構築を行おうとする。


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This document was generated by Akihiro Sagawa on June, 15 2005 using texi2html 1.70.