1999年 6月 月旦報告

慶應義塾大学環境情報学部1年
仲山 昌宏(NAKAYAMA Masahiro)
masa@sfc.wide.ad.jp

今月行ったこと

pie合宿初参加

初めて参加した合宿だが、その実りは多かったといえる。
個人的に一番良かったことは、昔から人の顔を名前を一致させることの苦手な私が、 この合宿を通してほぼ全員の顔と名前を確実に覚えることが出来たことである。 また、それ以外にも、Perlや経路制御のチュートリアルなど、役に立つことが多かった。 ただ、色々な事に首を突っ込んだりするのが精一杯で、 自分でPerlを書いてみたりといったことをする時間が無かったことが悔いといえないこともないが、 Perlは戻ってきてからもできるので、それほど気にはしていない。
最後に、この合宿も含め、 最近ネットワークのトラフィック分析にやや興味を持ってきたことを付け加えておく。

mario.sfc.wide.ad.jpの再Install

これは、kanetakaさんから頼まれたことで、Webページに載っている内容の通りにSolaris及び、 パッチ・JDK等を導入する作業だったが、今までSolarisに触れたことの無かった私としては、 非常によい経験になった。また、kanetakaさんには自由に入って内部を探索してもいいよと言われているので、 今後は Solaris についての知識を付けることが出来るだろう。 Solarisは、良くも悪くも(CNSで主に使われるなど)、 UNIX の大きな派閥の一つであり、 Solarisについての知識を深めることは今後役に立つに違いない。

lapis.sfc.wide.ad.jpの設置

今月のもっとも大きな仕事の一つが、このlapisの設置である。 これは、Windows上での開発に必要不可欠な、 MSDN(Microsoft Developpers Network)の資料を置く容量が欲しいと私が言い出したことに端を発し、 それならばシステム管理の勉強もかねて、マシンを一台研究室に設置しようと言うことになり、 自宅で余っていた低スペックのマシンを持ってきた、という次第である。 主なスペックは以下の通りである。

機種IBM PS/V Master66
CPUIntel 486DX2 66MHz
Memory16MB(30pin SIMM)
HDD2GB
NIC10Base-T NE-2000互換品

OSとしては、個人的に自宅でも使っているPlamo Linux 1.4.4と呼ばれる、 Slackware Linuxに日本語化やカスタマイズを施したパッケージを用いている。
また、その上でセキュリティ的には、ssh1を導入した上で、 SMTPポートを除いて、ローカル以外からの全てのアクセスを封鎖している。 また、sendmailについては、外部からのアクセスでは lapis.sfc.wide.ad.jp 内のメールボックス宛以外は、 受理しないように設定した。近々、APOPサーバを導入することも予定している。

アプリケーション的には、Apache(WWWサーバ)、fml(MLマネージャ)を設置し、 Apacheについては、suEXECを用いることで、CGIやSSI等を所有者のUIDで動作するように設定した。 suEXECを用いることにより、Everyone等の余計なPermissionを立てずにすむなど、 セキュリティ面でさらなる安全性が確保されたものと考えられる。
ただ、Apacheは予想以上にメモリを使い、現在の16MBというメモリ空間で大半を占めるほどになっている。 一部のmanなど、メモリ不足で実行できないコマンドもあるので、夏一杯までには、メモリの増強を考えたい。
もう一つのfmlについてだが、運用実験もかねて、 うりゅそふと関連のMLを設置した。 過去ログをWebから見れるようにするなど、せっかく導入したfmlやApacheで、色々と実験を重ねていきたい。