研究会を聴講する事になった経緯
私は、未だに社会がインターネットという非常に有用なツールを生かし切れていないのではないか、 という疑問を持ち、この問題を解決するための研究をするために、 日本におけるインターネット研究団体の代表とも呼べるWIDEプロジェクトと関連の深い このSFCに、AO入試によって入ってきた。 そして、インターネットについて様々な研究を行っている徳田・村井・楠本・中村研究会に、 聴講という立場で所属することとなった。 この研究会は様々な研究グループがあり、どれも興味をひかれるものだったが、 どちらかといえば一つの技術について研究するよりも、他の研究グループに比べるとかなり広範囲な領域を扱う 「インターネットの普及について」を扱う研究グループであるPIEにより関心を持った。
今月の主な活動
今月行った活動は、主に以下の通りである。
自分のマシンの、研究会ネットワークへの対応
研究会のネットワークはセキュリティを確保するため、普通のプロバイダへの接続ではあまり使われない、 sshやAPOPなどを用いている。そのため、自宅のマシンやノートコンピュータにそれらのクライアントのインストールや、 設定などを行う必要があった。また、PIEでは連絡用にIRCの「#ぱい」というチャンネルを指定しているため、 そのクライアントも導入した。具体的には、以下のクライアントを導入した。
- Tera Term Pro
- TTSSH
- Becky!(以前から使っていたので研究会アカウントの設定のみ
- CHOCOA
- Change Family(自宅LANと研究会ネットワークとの設定変更)
IRC Bot madoka の設置
PIEでは、上記のようにIRCの「#ぱい」というチャンネルを連絡に利用しているが、 このチャンネルのログをとるために、madokaという常駐Botを利用している。 このmadokaは、Perl言語でかかれたプログラムで、現在wanwan内で動作しているが、 設定が不十分で「おーとなるたー」と呼ばれる、指定した人に自動的にオペレータ権限を与えるという機能が動作していない。 今のところ、自宅にIRCサーバを用意して詳しく設定を見直してみるつもりだ。 なお、IRCのログは ~masa/madoka/log 以下に、日付名で保存されている。
輪講準備
まだ1年で論文の選び方もわからないだろうと言うことなどから、egichanさんと輪講を組むこととなり、 インターネットの重要なアプリケーションのひとつであるSMTPを利用したメール爆弾の分析と、 それに対する対策について著した論文をegichanさんが選んでくれた。 この論文は、HTML形式及び PostScript形式でインターネット経由で読むことができる。 高校時代より、英語力には自信がないのだが、論文に使われている英語は受験英語のような難解な言い回しもなく、 さらに、日本語として使われているコンピュータ用語の中には、英語をそのままカタカナ読みしたものが多いため、 思っていたよりは苦労せずに読み、理解することができている。 なお、輪講の発表は、5/12のミーティングの時間に収まらなかったことなどから、予定より一週間延びて5/19となった。