1992年11月  ログイン開店

 大学のキャンパス開設史に、近くのスパゲッティ−ハウスの開店を記載するなど、本来はありえないことだが、SFCの学生にとっては、教職員・来客用のゲストハウスが完成したよりもはるかに大きな出来事であった。若干遠いが、歩いてゆける距離のところに、学生食堂ではない「レストラン・カフェー」ができたのである。

 健康と文化の森と一体となった環境整備地区の中にあり、店と市と大学がいっしょになって設計の姿を検討したのが今のログインである。ちなみに、キャンパスに向かってタロー坂右手高台のしゃれた住宅も、SFCの景観を配慮して特別に設計に工夫をいただいたものである。

 丸太小屋をイメージしたログインの扉を開けると、すぐに目につくのが「ログイン」なる名称の由来を説明した、SFC寄贈の文書である。当時まだ研究会は5時間目と決まっており、みんなでここでお茶とケーキで研究会をやり、最後はビールでも飲んで、近くのバス停から帰宅、というのがSFC側のイメージであったが、それがどう実現されたかは知らない。

 数日前、このホームページ用の写真撮影をかねてうかがったところ、奥さんいわく、「間もなく閉店なんですよ」。SFC発行の額縁入りの由来書の下に、「長らくお世話になりましたが…」の紙が貼ってあった。ログアウト…である。あとは、丼物を中心とした店が入るという。


▲もうじき閉店(ログアウト)です。と店の』奥さん。

 ついでに、反対側の南門右手の、SFC第1号のコンビニであるスリーエフ遠藤店に寄ってみたところ、店長の奥さんが奥で詳しく記録をしらべてきてくれて、こちらは1994年2月の開店だそうだ。そういえば、一期生の何人かが、「卒業するころになってコンビニができるなんて…」と怒っていたのを思い出す。

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