メディア環境基盤論

Internet as a Media

ストリーミング技術

ストリーミングは、一方でダウンロードした情報のバッファリングを行うと共に、もう一方ではそのバッファリングした情報を小出しに再生するという技法で行われる。ここでは、現在あるストリーミング型の情報配信サービスを、その特徴と共に列挙してみる。

■ RealAudio / RealVideo ■

RealAudioはProgressive Network社(今はReal Network社)が開発した定番のストリーミングオーディオプレーヤー。RealAudioは14.4Kbps程度の回線でもAMラジオ程度のクオリティの音声が、28.8Kbps以上ならCDと同等の音質をリアルタイムに再生できる。RealAudioを利用している際とは実にさまざまなものがあるが、FM放送などのラジオ曲とリンクしたものも多い。なお、Progressive Networkではストリームオーディオを再生するためのRealAudio Playerだけではなく、ビデオのためのRealVideo Player、音声とビデオの両方の再生が可能なRealPlayerなどが提供されているので要チェックである。

■ StreamWorks ■

Xing Technology社が開発したStream Worksはストリームビデオの草分け的存在。そのため、StreamWorksでビデオ番組を提供しているサイトも多い。StreamWorksは56Kbps以上のISDN回線で接続したときに非常にクオリティの高い再生を楽しめるのが特徴。高速回線で接続した場合、フルスクリーン、フルカラーの動画表示と44.1kHzオーディオ、つまりCDクオリティの音声の再生が可能。反面、28.8Kbps以下のスループット程度では場合によっては動画が停止したり、音声が正常に再生できないこともある。

■ VDOLive ■

VDOnet社が開発したVDOLiveは28.8Kbps程度の低速回線接続でもスムーズな動画の再生ができるストリームビデオプレーヤー。実際に28.8Kbpsのアナログ回線でインターネットに接続してVDOLiveを再生してみると、かいてきとはいえないがきちんと動画として再生してくれる。もちろん、高速回線で接続するとスムーズな動画と音声の再生が可能。

■ Microsoft NetShow ■

NetShowはMicrosooftが開発したストリームプレーヤー。NetShowはMPEG4と呼ばれる新しいコーデックを採用しているため、比較的低回線でも高品質のオーディオやビデオを楽しむことができる。

■ VivoActive ■

  Focal PointのVivoActiveはビデオ配信のプロトコルにHTTPを利用したストリーム。つまり、専用のサーバーを必要とせずにビデオ配信を行なうことができるのが特徴。また、プロトコルがHTTPなので簡単にファイヤーウォールを透過して利用することもできる。

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