\ "IKETERU gourmet! & etc." photo diary (1999/02/28)

1999/02/28: 箱根で山歩き(写真無し)

某所から箱根湯本にあるホテルおかだの招待券を頂いたので,親父殿と行ってきました.

新宿からロマンスカーに乗って箱根湯本へ.いやー,久しぶりー,ロマンスカー乗るのは.本当は30000型EXEとかいう最新の車両がよかったんだけど残念ながら10000型(Hise車)でした.スーパーはこね号なので,小田原まで全然止まらなくって早い.いつもは通過待ちでむかつく特急も乗ってみると優越感に浸れますな.10:00発で11:20くらいには箱根湯本についてしまう.ここで「をを!ここが第2新東京市だねー!」(←バカ)などと心の中で叫んでみたりして.かなりミーハー.

駅を出て国道1号を塔ノ沢方面に歩く.途中そばを食べて行く.再び歩く.「をを!ここがあの箱根駅伝の往路最終区間,山登りなのか!」などとまたまた心の中で叫んでみたりして,あはは.

橋を渡って以前来たことのある「足洗いの湯」を過ぎると,「湯坂路(鎌倉古道)」という浅間山(822m)へ登る路がある.ずーっと上りでだいたい110分くらいのコース.登山道というほどではなく,ハイキングコース程度.とはいえ,普段あまり歩いていないとかなりしんどいですね.もちろん時々平坦な部分もあるにはあります.ま,山歩き,です.

案内板によるとここらへん一帯は鎌倉時代後期に地元豪族の大森氏がその地の利に注目して西から攻めてくる軍勢を迎え撃つための出城として鷹ノ巣城を作り守り固めていたとのこと.後に北条早雲に滅ぼされたが,その後も西からの侵入に対する北条氏の最前線として戦国時代頃まで重要な地であったらしい.

ともかく歩く歩く,黙ってずーっと歩く.こうやって歩いていると一歩一歩確実に歩き進んで行くことの大切さが身を持ってわかります.人生を語るほど悟っていないけど,なんでも面倒臭がって楽しようとして,要領悪いくせに直前一気ばかりして結局中途半端に終っている自分というのは,いったい何者なのか‥‥.

歩いている途中でキジに会う.その形,色彩の美しさは何者にも例えようが無いほど.んー,これを見ただけでも今回は得したなあと思います.キジは私達が近くにいてもものおじせずひょこひょこ歩いています.かといって一定以上の距離に近付くことはなく,かといっておびえているわけでもなく堂々としていました.

2時間弱で浅間(せんげん)山に到着です.割とゆるやかな尾根沿いに歩いているので,山頂にのぼりつめたという印象はあまりないです.この「浅間山」という名前は,「富士山が良く見えるこの山の中腹に作られた浅間神社にちなんで付けられた」とのこと.そういえば以前上った富士山の山頂にも「浅間神社」という神社はあったなあ.この「浅間」という名前と富士山は何か関係がありそう.NHK「クイズ日本人の質問」にでも送るか?(^^;;).ちなみに浅間山山頂からは富士山は見えません.

さらに20分程上り下りの激しい路を歩いて鷹ノ巣山へ.ここが鷹ノ巣城跡です.といっても何もないです.さくっと通過して,再び道路に出ました.ここまでで2時間半くらい歩いて14:30くらい.湯坂路入口バス停で箱根町行きのバス(箱根登山鉄道バス)に乗って,10分くらいで元箱根に到着.10分しか乗ってないのに340円も取られた.んー,さすがにリゾートプライスか‥‥.元箱根とは芦ノ湖のほとりです.ここでちょっと休憩(缶のお茶を飲んだだけ).

元箱根を後にして,石畳の旧箱根街道(旧東海道)を歩いて寄木細工で有名な畑宿へ向かいます.この路は江戸時代に改修された路で石畳になっています.そんな時代に全て人手で作るのは,時間も費用も人間の数もたいへんだったのでしょう.今では東西の往来なんて至極当たり前なのにねえ.この街道のおかげでそれまでたいへんな苦労があった東西の交通が格段と便利になったらしいんですが,今残っているこの旧街道は幅2mくらいでかなり狭いです.ここを人間以外にも通っていたんでしょうか.上り下りもかなりあり階段状の部分もありの山路です.

畑宿手前2.5kmくらいのところ,「甘酒茶屋」バス停付近からは道路(国道1号?)にぶつかって,旧街道は途切れ途切れになるのがむかつきます.途中から箱根新道にもぶつかって単調な道路ばかり歩かされるのはなあ.せっかくだから石畳がある旧街道を歩きたいのに,ぶつぶつ(c)おーえ:)

んー,歩いて歩いて,といっても元箱根からは下りが多かったけど,ようやく畑宿.着いてすぐ16:11に箱根湯本行きのバスがあったのですぐ乗る.途中ホテルおかだの近くを通ったのに見逃し,「台の茶屋」バス停から戻る.再び旧街道を歩いて箱根観音を抜けてやっと宿に到着.もうくたくたです.今日はだいたい12,3kmくらい歩きました.

12階の特別室に通される.二人で使うには広すぎる部屋,8畳くらいの部屋に6畳くらいの別の部屋があり更に6畳くらいの洋間がある.
早速お茶が出る.なんと抹茶だ.こんなの初めてっす.茶菓子を食べて口直しの煎茶でくつろぐ〜.座椅子の左側に木製の専用ひじかけがある〜,んー,なんか偉そう.茶菓子は相模屋本店の「きらか」という落下生饅頭で,甘すぎず上品な口当り,温泉地の饅頭ってなんか敬遠してしまうんですが,これはおいしかった.研究室のおみやげに買って帰ろう.

食事の前に温泉〜.お勧めの「湯の里」という露天風呂があるというので行く.んー,いろんな種類がある〜,6,7種,そしてサウナもある〜,一つずつゆっくり試していたらすっかりのぼせてしまった.

18時から部屋で夕食.んー,豪華〜.温泉旅館によくある「なんでもあり」の「量で勝負」ではなく,一品一品が丁度良い量で味も上品で,あー,写真がないと説明しにくいっすねー,あはは.お酒はビールと,「ぎんから」という地酒を冷やで頂きました.辛口ですっきりした味〜.おいしい食事とおいしいお酒でほろ酔いっす.幸せ〜.

疲れと軽い酔いで10時過ぎにはすっかり眠くなってしまい,寝ました.

翌日は,7時に起きる.やっぱり少し体が痛い.筋肉痛.8時から部屋で食事.んー,やっぱ部屋で食事って贅沢っすねー.目の前で鰺の開きを焼いて食べました.くー,たまらんっす.

9時にチェックアウト.送迎バスで箱根湯本駅へ行く.結構距離あるのね.行きも送迎バスにすればよかった.そのまま大学へ.9時36分に箱根湯本を出て,小田原から急行,相模大野で乗り換えて,湘南台に11:25.結構時間かかるなあ,というか遠い.

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