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août 23, 2010
NTTの深謀 - 日経コミュニケーション 編
最近は、ヴィトンの法則等、通りがかりの部長さんの本棚にあった本で面白そうなものをピックアップして読ませていただいているのですが、面白い!!芯を持って仕事をしている知的な人の本棚ってこんな感じなのでしょうか(と実は本人を知らないのに言ってみたり)。こんな人が上司だとうらやましいな。さて、「NTTの深謀~知られざる通信再編成を巡る闘い」を読みました。
NTTは民間企業なのに、NTT法によって様々な規制をかけられている訳ですが、総務省によって規制を強化されないためにNGNの展開は意図的にスローにしていることや、他社との提携や海外進出においてもあまり利益を出しすぎないように気をつけている等、なるほどね、ということがたくさん書いてありました。日本として今後の通信産業を考えるとき、あまり規制をして世界の中での競争力を失わせるのも得策ではないし、かといってNTT一人勝ちという方向性は国民のためにならない。でも、個人的にはやっぱりNTTとしての方向性をしっかり持って海外にも通じる企業として発展してもらいたいと思うのですがね。日本向けの携帯ばかり開発して海外で売れないものを作って終わりになってしまったり、iPodにシェアを大きく奪われたり、日本国民としてはちょっと寂しい状況なのかなと思います。
一緒に仕事をしたことがある部長さんの名前が出てきたりしてびっくりしました。
続き:自分へのメモ
2006年9月に総務省が公表した新競争促進プログラム2010は、NTTの組織再編の議論が2010年に先送りになったが、それまでは公正競争ルール作りを徹底するというもの。よくお名前を拝見する谷脇さんが執筆とのことです。
クラウドコンピューティングは、クラウドになるというくらいで例えばユーチューブ等で紛争が怒った場合、それを解決するのはアメリカの裁判所で裁かれることになる。日本としてクラウドにどう対応していくのかって考えるべきことですね。
ライフログの動きが出てきているけど、これはプライバシの問題と合わせて考えるとこれに対応する方策というのをきちんと考えておく必要があると思う。ある会社で購入したという情報を貯めて、他の会社からもリコメンドが来るのであればこれはお手軽でうれしい仕組みだけど、それだけで終わるかどうかは不安。facebook で「今から旅行にでかける!楽しみ!」なんてポストを見て、顔見知りが強盗に押し入ったりする時代ですもんね。。
NTTが100年かけて作ったメタル回線のインフラを光ファイバに置き換えるのと、ゼロからインフラを敷設するのでは差があり過ぎるとして、せめて現行の光ファイバ利用のコストを下げてもらいたいという話があった。現在1分岐(局外スプリッタでは8ユーザで1分岐となる)単位で借りなければならないのを、1ユーザ単位で借りたいとの主張である。これはNTT東の経営企画部長 渡邊大樹部長(当時)が猛反発して、話を立ち消えとしてしまったらしい。
スパイダーマンのおじいちゃんの台詞ではないけれど、"With great power comes great responsibility."ということなのです。占有企業になったとしても、腐敗することなくきちんとしたヴィジョンを持って歩めば世間にも受けいられるのではないかというのは甘い考えなのかなぁ。
この本は面白かった。
投稿者 funya : août 23, 2010 02:03 PM
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